代表インタビュー
INA新建築研究所は、
このたび創業70周年を
迎えました。
クライアントの皆さまをはじめ、協力会社や施工者の皆さま、諸先輩方のご支援のおかげと深く感謝申し上げます。
この70年、経済が左右される大きな出来事を何度も経験しながらも業容を拡大してまいりました。私が40年前に入社した時に130人だった所員は現在270人となりました。歴史の重みを感じるとともに、私の人生そのものでもある当社の未来に責任を果たしていく所存です。

「INAらしさ」とは
私たちが一貫して大事にしてきたのは、時代のニーズに対応することです。
建築の仕事は今後も必ず存在し続けますが、トレンドは変化します。その流れにフィットしたものをいち早く提案できる力があるから、これまで存続してきたと考えています。そしてこの対応力を養ってきたのが自由で風通しのよい社風です。社員同士が「さん」付けで呼び合い、上下関係をあまり意識することがありません。
プロポーザルでは若手もベテランも全員がそれぞれ一つ案を出し、議論します。上から言われて仕事をするのではない、自由さが「INAらしさ」と言えるでしょう。
今後300人程度へ所員を増やす計画です。当社の要である社員が自由に力を発揮できる環境を整えていきます。個人の事情に寛容な組織、長く働ける職場を目指しています。当社が週休2日制を導入したのが50年以上前。時代に先んじて働きやすさを重視してきました。
近年では、新入社員の教育方法を見直しました。これまで2週間の導入研修の後、各部署に配属してOJTを行っていましたが、今は5ヶ月間を研修に充てています。座学に加え、さまざまな部門を見学・体験することで会社を知ってもらう期間となっています。最近は入社3年以内の離職率ゼロを継続しています。
対話力・提案力を磨く
一人一人が個性を発揮できる会社を目指します。
AIに奪われる職業に建築設計が挙げられることがありますが、私たちの仕事にはあてはまらないと思います。
一品生産の建築は人間の発想力なしに生まれない、そう信じています。今も昔も変わらず建築設計者に求められる
能力の一つが、対話力です。クライアントの思いを聞き取り、計画を立て、デザインし、提案できること。
作業の機械化は進んでいくと思いますが、プロジェクトの入口を作れる人はこれから先も求められます。
そんな人材がたくさん当社で活躍しています。ただしバックグラウンドやアプローチの仕方はそれぞれでいい。
似たような人を集めて同じようなやり方で仕事をする時代ではありません。一人一人が個性を発揮できる会社を
目指します。
100年企業に向けて
100周年に向けて、私たちには次世代にたすきをつないでいく役割が課されています。社員と会社が一体となって これまでの取り組みを進化・深化させ、街と建築の未来につなげていきたいと考えています。